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お客様にサインしてもらったカードが財布から現れる!「Card to Wallet(カード・トゥ・ウォレット)」用の財布について

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サインカード(お客様にサインしてもらったカード)を使うカードマジックのオチといえば「Card to Wallet(カード・トゥ・ウォレット)」が思い浮かぶ方も多いと思います。

サインカードがありえないところから出てくるマジックは多くありますが、カード・トゥ・ウォレットはその中でも最も演じられる機会が多いものだと思います。財布は誰でも持ち歩いている日常品ですし、カードが出て来る仕掛けを考えても扱いやすいからでしょう。

仕掛けのない財布を使うものもありますが、一般的には仕掛けのある財布を使うことになります。で、カード・トゥ・ウォレット用の財布はいろいろと開発されているわけですが、この記事ではその中でも代表的なものをいくつか紹介してみたいと思います。

カード・トゥ・ウォレットの魅力

お客様にサインしてもらったカードが一組のトランプの中から消えてしまい、マジシャンの財布からでてくる。カード・トゥ・ウォレットは実に多くの手法やマジック商品がでていてとても人気のあるマジックです。

サインカードの移動では特に道具を使わないものではポケットから出て来るとか、不可能性の高いものではレモンの中から出て来るものなどいろいろとありますが、カード・トゥ・ウォレットはサインカードが移動するマジックの中でも不思議さと実用性のバランスが取れていてるからでしょう。

カード・トゥ・ウォレットを単品で演じることもできますが、アンビシャス・カードなどサインカードを使ったマジックを演じたあとにオチとして演じることもできますし、実際にそうした流れで演じているマジシャンが多いと思います。

なぜ財布の中から出てくるのか?という理由付け、ストーリーを考えておければベストですが、現象がシンプルかつ強烈なのでとりあえずサインカードが出現すればウケるしマジックにオチが付く感じなのでとても便利です。また、財布以外の道具であればお客様が調べたいと言い出すこともありますが財布を調べさせろという人はまずいません。

カード・トゥ・ウォレットは演じやすく、現象が強烈でマジックの終わりだということがお客様に伝わりやすいので多くのマジシャンが演じているのでしょう。僕自身もテーブルホッピングやストリートパフォーマンスでは常に携帯しているマジックの1つです。

代表的なカード・トゥ・ウォレット用の財布

カード・トゥ・ウォレット用の財布はたくさん発売されていますが、中でも代表的なものとしてカップス・ウォレット、ルポール・ウォレット、マリカ・ウォレットの3つを紹介したいと思います。

カップス・ウォレット

カード・トゥ・ウォレットの財布で最もベーシックなものといえばカップス・ウォレットでしょう。現象もマジシャンの財布からサインカードが出てくる最も基本的なカード・トゥ・ウォレットの現象です。オランダのプロマジシャンであったフレッド・カップスが愛用したということでカップス・ウォレットの名前が付いたと言われています。

サインカードをパームして財布に入れるものでとてもシンプルな仕掛けですが、シンプルな仕組みだからこそ扱いもシンプルで使いやすいですし、準備不要で繰り返し演じることができるのでテーブルホッピングなどでも威力を発揮してくれます。

胸ポケットに入れるような長財布タイプやお尻のポケットに入れるような二つ折りタイプなど同じ仕掛けでも多くのデザインのものが発売されているのでファッションスタイルに縛られず選択しやすいと思います。

カード・トゥ・ウォレットを演じたいのであれば最初に候補に上がるものですね。

ルポール・ウォレット

ルポール・ウォレットはマジシャンの財布の中の糊付けされた封筒からサインカードが出てくるという強烈な現象を演じることができます。現象が非常に強烈でインパクトがあります。

ポール・ルポールが得意としていたと言われる「封筒から出てくるトランプ」をよりスタイリッシュにかつ演じやすくしたものですね。ルポールの原案では封筒の束を取り出しその中の1つからサインカードが出てくるのですが、封筒が財布の中から出てくることでより不可能性が高まり、見た目もシンプルになっています。

マジシャン側から見た手順的にはカップス・ウォレットと同じような感じですが、ルポール・ウォレットの仕掛けにより封筒に入るようになっています。封筒が入るためサイズが大きくなりやすくお尻のポケットに入るサイズのものはないと思います。

演じるごとに封筒を消費するし準備も必要ですが、不思議さはカード・トゥ・ウォレットの中でもトップクラスですね。

マリカ・ウォレット

マリカ・ウォレットは財布の中に入っている小さなカードケースからサインカードが出てくるという現象を演じることができます。トム・マリカというアメリカのプロマジシャンが考案したものですね。財布が二重になったことにより不可能性が高まっています。

マリカ・ウォレットの特徴として、パームが必要なく財布を最初からお客様の見えるところに出しておけるというのがあります。なんならサインカードを取り出す直前までお客様に預けておくこともできます。カップス・ウォレットやルポール・ウォレットとは全く異なる発想のカード・トゥ・ウォレットです。

繰り返し演じることができるのでテーブルホッピングなどでも使いやすく、不可能性も高く、消耗もしない優れたカード・トゥ・ウォレットですね。

パームを使わないということで「難しい技法が不要」として売られていることが多いのですが、ロードさえ終わってしまえばあとは気を使う必要がないカップス・ウォレットやルポール・ウォレットと違い、サインカードを取り出し終わるまで自然なハンドリングに気を使う必要があり、パーム不要だから簡単とは一概には言えないですね。

まとめ

カード・トゥ・ウォレットはとてもインパクトが高く比較的演じやすい優れたマジックです。演じてみたいと思う方も多いと思いますが、マジック商品なので実物を見比べて選ぶのも難しいですよね。

パームに抵抗がなく手軽に扱いやすいのが良ければカップス・ウォレット。とにかく不思議なマジックが演じたければルポール・ウォレット。パームはしたくないということであればマリカ・ウォレットという選択になるのかなと思います。

この記事がカード・トゥ・ウォレット用の財布を選ぶ参考になれば幸いです。