奇術の森

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思ったカードがだけが裏向きに!なんだかんだ言って優秀なギミックデック「Invisible Deck(インビジブルデック)」はサロンマジックにこそおすすめしたい

僕は普段はレギュラーデック、普通のトランプでできるマジックしかしません。なぜかと言えば楽だからです。デック1つあればいろんなマジックができますし、取り扱いに気を使う必要もありません。

でも、やっぱりギミックを使うとレギュラーデックでは実現できないインパクトのある現象ができるので、事前にマジックを演じることが決まっているような場合はギミックを使うこともあります。特に20人以上のお客様に見せるような場合によく使うのがインビジブル・デックというギミックデックです。

インビジブル・デックはお客様にイメージの中で一枚のカードを選んでもらい裏向きに返してもらうと、本当にそのカードだけ裏向きで現れるというとてもインパクトのあるマジックです。

どこのマジックショップでも売っているようなメジャーなギミックデックで価格も手頃。難しいテクニックなども不要でとてもインパクトのあるマジックができる。現象がわかりやすいのでクロースアップだけでなくサロンくらいの規模でも問題なしとまさに理想的な条件がそろっています。

ガチガチのギミックデックなのでデックを観客に渡せないのと、そのマジック1つしか演じることができないというデメリットがありますが、それを補って余りあるメリットのある優れたマジックであると思います。

Invisible Deck(インビジブルデック)

インビジブル・デックはマジック好きならひとつくらい持っている超メジャーなギミックデックです。価格も手頃ですので持っていない方はとりあえずひとつ持っていて損はないと思います。バイシクル柄のものもありますが、インビジブル・デックを他のカードマジックと続けて演じることはないと思いますのでテンヨー製で十分ではないかと思います。プラスチック製で耐久性も有りますので。ちなみにテンヨーの商品名はインビジブルカードとなっています。

一応バイシクル柄のものも貼っておきます。

どんな現象なのか?


インビジブルカード

まずはどんなマジックかわかるように紹介動画を貼っておきます。今回は僕の動画ではなくてマジックショップの「ビリーズマジックショップ」様の動画を使わせていただいてます。

演出はアイデア次第ではありますが、基本的な演出は以下のとおりです。

  1. マジシャンは見えないトランプがあると説明します。お客様に見えないトランプを渡し、一枚のカードを選んでもらいます。

  2. 選んだカードを裏向きに返してもらいます。もちろんここまでは見えないカードがあるふりで、お客様がなんのカードを選んだかはまったくわかりません。

  3. マジシャンは何らかの方法で見えるトランプを取り出します。先程の見えないトランプが見えるようになったということですね。

  4. ここでお客様に先程選んだカードが何だったのかを聞きます。トランプを広げていくと一枚だけ裏向きのカードがあり、それがお客様の選んだカードです。

どうでしょうか?現象を聞くととても不思議ですよね。実際にこのとおりのことがカンタンにできてしまいます。

見えないトランプの面白さ

インビジブル・デックはとてもインパクトのあるマジックです。でもこのマジックをひときわ面白くしているのは見えないトランプという演出でしょう。

不思議さだけを考えれば見えないトランプなどという演出は不要です。最初からトランプを出しておいて観客に好きなカードを言ってもらい裏向きで出現させれば良いのです。しかし、見えないトランプを使うという演出があるからこそこのマジックの面白さがあり、一組のトランプの中から一枚の裏向きのカードを取り出すという考え方によっては煩わしい手続きが正当化されるわけです。

インビジブル・デックの演技では不思議さだけでなくマジシャンが見えないトランプがあると真剣に言ってみたり、お客様に見えないトランプを混ぜるふりをしてもらったり、する前半の見えないトランプのコミカルさにも楽しさがあるので、この部分は手抜きせずに真剣に演じたいところです。

インビジブル・デックはサロンマジックにこそおすすめしたい

僕がインビジブル・デックをよく演じるのは観客が20人以上いるような、いわゆるサロンマジックの場合です。

クロースアップマジックの多くは10人くらいまではよく見せることができますが、20人くらいの規模になると見にくくなり演じることが難しくなるものも多いです。でもマジックをやっているとサロンマジックを頼まれることってあるんですよね。そこでクロースアップがメインのマジシャンは困ってしまうわけです。

そんな方にこそインビジブル・デックをおすすめしたいです。インビジブル・デックは現象がわかりやすく、ある程度離れていても何が起こっているか見えやすいのでサロンマジックとしても十分に演じる事ができます。また、ある程度人数がいればトランプが怪しいから渡せとか言われる心配も少なく一対一だとどうしてもギミックが使いづらい初心者でも安心してギミックを使えると思います。

僕がサロンでインビジブル・デックを演じるときの演出は次のようにしています。

  1. 紙袋の中にインビジブル・デックを入れておきます。

  2. 最初に紙袋から「見えないトランプ」を取り出してお客様のひとりにお手伝いをお願いし、「見えないトランプ」投げ渡しキャッチしてもらいます。

  3. お客様に「見えないトランプ」を混ぜてもらったりしたあと、一枚選んで裏返しに戻してもらいこちらに投げ返してもらいます。

  4. お客様が投げた「見えないトランプ」を紙袋でキャッチしますが、このとき紙袋を大きく下げると中のインビジブル・デックが音をたてて本当にキャッチした感じがします。

  5. おまじないをかけて「見えないトランプ」が見えるようになったと言って紙袋からインビジブル・デックを取り出します。

  6. お客様に選んだカードを聞いてからインビジブル・デックをお客様の方に表が見えるように立てて広げ一枚だけ裏向きのカードがあることを示します。

  7. 裏向きのカードを確認すると間違いなくお客様の選んだカードです。

難しいテクニックや準備がいらず、インビジブル・デックが出現する流れも悪くなく、サロンでも見やすい演出です。

お客様に表が見えるように立てて広げるとサロンでも見やすいだけでなくお客様の選んだカードを取り出しやすくなるメリットもあります。なぜそうなるかはインビジブル・デックを持っていればわかるはずです。

なお、ここに書いた演じ方は僕のオリジナルではなく今までに見たインビジブル・デックの演技のいいとこ取りです。おそらく似た演じ方をしているマジシャンはたくさんいると思います。

まとめ

インビジブル・デックはとても有名なギミックデックで効果を重視するプロマジシャンではレパートリーに入れている方も多く見られますが、アマチュアでは演じる方は少ないように思います。テクニック的にかんたんすぎて面白くないとか、ひとつしかマジックを演じることができないので持ち歩くのがめんどくさいとかそういった理由ではないかと思います。

しかし、インビジブル・デックはとても良くできたギミックデックです。特にサロンマジックでは効果を発揮してくれると思いますし、ひとつ持っておいて損はないギミックですね。