奇術の森

種明かしだけじゃない手品・マジックの楽しさ伝えます

【マジック紹介(動画あり)】幻の訪問者「The Traveling Visitor(トラベリング・ビジター) 」

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別の場所に置いたはずのカードが現れ、幻のように消えてしまう。ラリー・ジェニングス師の「Visitor(ビジター)」は素晴らしい傑作です。高木重朗氏が日本にで紹介するときに「幻の訪問者」という邦題がつけられましたが、幻想的で非常に良い名前ですね。

今日はそのビジターのブランク・ガルシア師によるバリエーションである「The Traveling Visitor(トラベリング・ビジター) 」を紹介します。数あるビジターの改案の中でも比較的優しく演じることができ、効果は最大化されている素晴らしい作品です。

なお、記事の最後に今後このブログで展開しようと考えているカードマジック入門講座についての発表があります。

The Traveling Visitor(トラベリング・ビジター)


【マジック・手品】The Traveling Visitor(トラベリング・ビジター)

四枚のクイーンと1枚の主役のカード(例えばハートの7)を使います。赤い2枚のクイーンの間にハートの7を挟み一組のトランプの中ほどに混ぜ込んでしまいます。その後、黒い2枚のクイーンにおまじないをかけるとその間からハートの7が現れますが、次の瞬間には幻のように消えてしまいます。テーブルに置いておいたトランプを確認すると確かに真ん中に赤い2枚のクイーンがあり、間にはハートの7が挟まれています。

1枚のカードを移動というある意味よくある現象を独特の原理で実現したビジターは画期的な傑作です。この原理によりカードの出現と消失の美しさはひときわ際立ったものになっています。

トラベリング・ビジターはそのビジターの素晴らしい原理を活かしながら、よりシンプルかつ優しく自然なハンドリングで行えるようにした素晴らしい改案です。マニアの中には原案の方がより移動の不可能性が強調されていて良いという人もいるでしょうが、個人的には観客から見たときのコストと効果のバランスではトラベリング・ビジターの方が優れていると思います。

通常は主役のカードは1枚しかないことを示すためお客様に選んでもらい、必要ならサインなどをしてもらうこともできます。

初心者にも演じやすいビジター

高木重朗氏と麦谷眞里氏が世に出した歴史的名著「カードマジック入門事典」。なかなか古い本ですが、高木重朗氏の「カードマジック事典」と合わせ、当時の最先端のカードマジックの大部分が紹介されているといっても良い内容です。

正直わかりやすい解説書や動画で確認できるDVDなどが発達した現代では入門用にはおすすめしづらいですが、ある程度以上マジックについて勉強したいのであればどこかの段階で手に取ることになるでしょう。

ビジターはこの「カードマジック入門事典」で初めて日本で広く紹介されました。書籍の中でも書かれていますが、入門と謳っている中ではかなり難易度が高い作品でもあります。

うえでも一度かきましたがトラベリング・ビジターの方はよりシンプルかつ優しく自然なハンドリングになっています。初心者でも演じやすい作品になっていると言えるでしょう。

もちろん練習はかなり必要ですがマジックを始めた初心者が初級者にステップアップする良い機会になるマジックではないかと思います。

まとめ

「The Traveling Visitor(トラベリング・ビジター) 」はビジターの素晴らしい改案であり、コストと効果のバランスが良く実践的でぜひ演じて欲しい作品です。

ラリー・ジェニングス師の「Visitor(ビジター)」の原案はカードマジック入門事典で読むことができます。ただ、カードマジック入門事典はすでに廃版なんですよね。

初心者向けのカードマジック講座をやります!

作品紹介とは話が離れますがこのブログでカードマジック入門講座をやります。

マジックをブログで解説することは安易な種明かしとマジックを真剣に演じてみたい人への解説を切り分けて考える必要がありますが、初心者がマジックを覚えて初級者になれる程度の解説はあってもいいのかなと考えるに至りました。

内容はトランプの基本的な扱い方から基本的な技法を5~6個程度とそれを使ったマジックを10個程度と考えています。正直、ちょっとしたときに知り合いに見せる程度のかくし芸であれば10個も覚えれば一生使えるでしょう。

基本は動画を中心にわかりやすく作っていきたいと思います。