奇術の森

種明かしだけじゃない手品・マジックの楽しさ伝えます

【初心者へのアドバイス】カードマジックに使いやすいトランプとは?

f:id:beed:20170726003552j:plain

トランプを使ったカードマジックの多くは仕掛けのない普通のトランプで演じることができるものです。しかし、どんなトランプでもいいかというとそんなことはありません。

カードマジックではほとんどの場合、紙製の質の良いトランプが使われます。

それはそうしたトランプが非常に扱いやすく、カードマジックにおける技法も行いやすいからです。この記事ではそうしたカードマジックに使いやすいトランプの条件について説明します。

カードマジックに使いやすいトランプの条件

カードマジックには紙製のトランプを使おう!

マジックに使うトランプというと仕掛けがあるものと思われがちですが、そういうわけではなくて様々な技法などを使うのに使いやすいトランプがあるということです。

冒頭でも書きましたが、カードマジックには紙質の良い上質な紙製のトランプが向いています。

日本では昔から紙製よりもプラスチック製のトランプの方が高級で良いものと思われてきました。これは日本ではトランプが子供のおもちゃであり繊細な扱いやすさよりも丈夫であることが優先されてきたからだと考えています。

それに対して、トランプがポーカーなど大人向けのゲームやカジノで使われてきた欧米では耐久性より扱いやすさを重視した比較的安価ながら品質の良い紙製トランプが主流です。

プラスチック製のトランプは静電気が発生しカード同士がくっついてしまったり、滑りが悪く広げづらいといった問題があります。テーブルにサーっときれいに広げるだけでもプラスチック製のトランプでは非常に難しいのです。ましてや高度な技法を使ったマジックはとても困難なものになってしまいます。

では紙製のトランプであれば何でもいいのかというとそれも違います。よく日本で売っている100円均一にもあるような紙製のトランプは紙質が悪く、静電気はなくても滑りが良くないですし、ペラペラで柔らかくすぐに折れ曲がってしまうようなものばかりです。

その点、欧米の高品質な紙製トランプは弾力があり、しなやかで滑りやすく、非常に扱いやすいです。アメリカの大手トランプメーカー、U.S.PlayingCard社のトランプは日本でも手に入りやすくおすすめです。

こうした高品質な紙製トランプを使ったことがない方は数百円で買えますのでぜひ試してみてください。その滑らかさ、使いやすさにびっくりすることだと思います。

ブリッジサイズとポーカーサイズ

トランプには大きくブリッジサイズとポーカーサイズの2つのサイズがあります。

  • ブリッジサイズ・・・約57mm×約89mm

  • ポーカーサイズ・・・約63mm×約89mm

日本では昔からブリッジサイズが主流となっているのですが、なぜかマジックの世界ではポーカーサイズが主流です。

サイズを見てもらえばわかるととおりポーカーサイズの方が6㎜ほど広いですね。たった6㎜ではありますがトランプの横幅で言えば1割ほど違うわけです。持ってみると意外なほどサイズが違うことがわかります。

マジックでは難しい技法を駆使する場合もあるのでこの違いは大きく、特に手が小さい方はブリッジサイズの方が扱いやすいことは間違いありません。というよりも欧米人と比べ日本人は体格が小さいので一般的にブリッジサイズの方が扱いやすく感じる方が多いはずです。

しかし、なぜかマジックの世界ではポーカーサイズが主流。もし今後マジックを本格的に極めていきたいと思ったときにポーカーサイズしか手に入らない道具が出てきたり、ポーカーサイズに慣れているとブリッジサイズは使えてもその逆は難しかったりと、ポーカーサイズの方が有利なことも多くあります。

このメリット・デメリットを踏まえたうえで自分が使うトランプのサイズを決めていくことになりますね。

僕としては今後のことを考えできればポーカーサイズの方がいいけど、難しいようであればあえてこだわる必要はないかなといった程度です。

デザインにもこだわりを

トランプのデザインにも使いやすいものがあります。基本的にはシンプルなデザインのものがわかりやすくていいのですが、特に抑えておいた方がいいポイントは2つあります。

と、その前にトランプの裏と表はわかりますか?数字とマークが書かれた方が表、すべてのカードが同じデザインになっている方が裏です。表はとりあえずシンプルなものを選びましょう。ここで説明するのは裏のデザインのことです。

1つ目はデザインに上下がないこと。

良くキャラクターのイラストや風景写真が使われたトランプがありますが、こうしたものは上下がそろっていないと広げたときに見た目が悪いですし、余計な疑念のもとにもなります。上下の違いを使ったマジックもあるのですがそうした場合以外では上下の違いは邪魔にしかなりません。

2つ目は周囲に余白があること。

縁いっぱいまでデザインがあるトランプはある種のマジックではとても不利になってしまうのです。なぜかというと横からでもカードの裏表がわかってしまうからです。そろえた一組の真ん中に1枚だけ裏向きのカードが入っていてもはっきりとわかってしまいます。

というわけで、デザインもマジックをするうえで重要な要素になりますから注意してください。

おすすめのトランプ紹介

さて、ここまでカードマジックに使いやすいトランプの条件を説明してきましたが、じゃあ具体的にどれ使えばいいんだ?と思われますよね。ここでおすすめのトランプをいくつか紹介しておきます。

バイシクル ライダーバック

Amazonのタイトルではバイスクルになっていますが、僕的にはバイシクル。まぁ英語の読みの問題なのでどっちでもいいですね。

世界で一番売れているトランプともいわれ、日本のマジック界でももっともスタンダードなトランプです。様々な仕掛けのあるトランプもこのデザインを基準に作られていることが多いです。

カードは1枚1枚が複数の層からできており、表面は滑りが良いようにエンボス加工とコーティングが施され、高級感を感じる作りです。

使い心地も非常によく、カラーバリエーションも豊富で最初に使うトランプとしてはベストな選択だと思います。色が違うトランプを使うマジックも多いので赤と青をそろえておくといいでしょう。

初心者から一流のプロまでみんな使っているトランプです。

タリホー サークルバック

バイシクルと同じくU.S.PlayingCard社の製造する非常に使いやすいトランプです。バイシクルほどではありませんがこちらを愛用しているマジシャンも多いです。

使い心地はバイシクルよりやや柔らかい紙質でしなやかに感じるといわれていますが、紙製のカードはコンディションも一定ではないのでちょっと微妙。完全に好みなのでバイシクルに飽きたら使ってみるのもいいかな?といったところでしょう。

アビエーター

こちらもU.S.PlayingCard社ですがバイシクル・タリホーとは全く違った感じのカードです。

バイシクル・タイホーに比べて薄くエンボス加工もありません。薄いためかカードのコシも弱く、少しペラペラとした印象です。しかし、その薄さゆえに手に持つと軽く、また薄いから扱いやすいという側面もあります。

バイシクルとは全く違うからこそ試してみるとはまるかもしれません。

まとめ

カードマジックにおいて使うトランプは非常に重要です。カードマジックをはじめるのであればまずは使いやすいトランプを一組買いましょう。

上でも紹介しましたが、まず最初はバイシクルからはじめるのがいいと思います。マジック界の実質上のスタンダードとなっていますし、使いやすさの点でも文句の付けようがありません。

その後余裕があれば他のトランプを試していくのも楽しいものです。

たま、トランプは消耗品です。丁寧に扱っても表面がこすれたり側面が汚れるのは防ぎようがありません。傷んできたと感じたら新しいトランプと交換することも忘れないでくださいね。