奇術の森

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【マジック紹介(動画あり)】古典的コインマジックの名作!「Coins Through The Table(コイン・スルー・ザ・テーブル)」

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古くからあるコインマジックのプロットの一つに「Coins Through The Table(コイン・スルー・ザ・テーブル)」というものがあります。直訳すると「テーブルを貫通するコイン」。現象も正にタイトルのとおりコインがテーブルを貫通するというマジックです。

最近はあまり演じる方を見ることも少なくなり、古臭いマジックというイメージもあるかもしれません。

しかし、コインがテーブルを貫通するという現象は非常にインパクトがあり、なおかつコイン・スルー・ザ・テーブルならではの手法も多くあり、見逃すには惜しいマジックであると思います。

というわけで今回は古典的コインマジックの名作であるコイン・スルー・ザ・テーブルのご紹介をいたします。

Coins Through The Table(コイン・スルー・ザ・テーブル)


【マジック・手品】Coins Through The Table(コイン・スルー・ザ・テーブル)〜4枚のコインがテーブルを貫通する〜

4枚のコインを左手に握り、右手をテーブルを下にいれ、左手のコインをテーブルに叩きつけます。するとテーブルのコインは3枚でありテーブルの下の右手から1枚のコインが現れます。コインがテーブルを貫通したのです。同じように4枚のコインが1枚ずつ固いテーブルを貫通していきます。

テーブルを貫通するという表現

さてここからは対マジシャン側のちょっとマニアックな話。

コイン・スルー・ザ・テーブルはコインがテーブルを貫通するマジックです。ただし、ここではガラステーブルをビジュアルにコインが貫通するようなマジックは別物として話しています。あくまで上の動画のような古典的なコイン・スルー・ザ・テーブルの場合です。

この場合のコイン・スルー・ザ・テーブルはコインがテーブルを貫通するマジックといっても実際には左手から右手にコインが移動していくコインズ・アクロスの現象と大きくは変わりません。なにせ貫通する部分をビジュアルに見せることができるわけではありませんから。そうするとテーブルを貫通するというのはなかなかに表現力が必要になってきますね。

そこで重要になってくるのが音の問題です。僕も動画ではあまりうまく出せていないのですが、貫通する際の音が非常に重要になってきますよね。

さらに、テーブルを貫通するという都合上片手をテーブルの下に入れる必要があり、現象の半分は観客の死角で行われることになります。そこに説得力を持たせる、怪しいと思わせないというのはマジシャンの高い表現力が問われるプロットでもありますね。

コインズ・アクロスとの手法的違い

上でも書きましたが、コイン・スルー・ザ・テーブルはコインズ・アクロスとよく似ている部分があります。言い換えればテーブルをはさんで行うコインズ・アクロスのようなものでもあります。

magic.butsuyoku.top

ただし、コイン・スルー・ザ・テーブルはテーブルの上下で行うことでコインズ・アクロスでは使えない手法が使えることになり、そのクリーンさ表現の豊かさが増しているといえます。

コインズ・アクロスでは通常使えないラッピングや死角の存在が非常に大きいですね。逆にコインズ・アクロスで使用される手法はよほど特殊なものでない限りコイン・スルー・ザ・テーブルでも同じように使用できると思われます。

動画は僕が普段演じている手法とは違うものを撮ってみたのでぎこちないのですが、あえてコイン・スルー・ザ・テーブルらしい手法を選んで撮ってみました。

コイン・スルー・ザ・テーブルもコインズ・アクロスと同じように古典の名作であり、非常に多くのマジシャンによって様々な手法が発表されているマジックですが、その手法はコイン・スルー・ザ・テーブルならではのものが多く、コイン・スルー・ザ・テーブルの無限の可能性を感じさせるものですね。

まとめ

「Coins Through The Table(コイン・スルー・ザ・テーブル)」はコイン・スルー・ザ・テーブルでなければ味わえないおもしろさの詰まった古典の名作です。

現在では少々時代遅れのように思われてしまっている感じがありますが、今でもちゃんと演じればちゃんと通じるものです。コインマジックを演じるのであればぜひチャレンジしてみてください。

赤松洋一氏、泡坂妻夫氏、高木重朗氏、板尾昌志氏、三輪晴彦氏、六人部慶彦氏といったトップクラスのマジシャンたちによるアンソロジー。1992年に発行後、絶版後も復刻されるなど好評を博したのですが、現在は入手困難ですね。コイン・スルー・ザ・テーブルについておもしろい考察を読むことができます。