奇術の森

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【マジック紹介】コインマジックの代表格〜見えないコインの飛行「Coins Across(コインズ・アクロス)」

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カードマジックと並びクロースアップマジックの2大ジャンルと言えるのがコインマジックです。そのコインマジックでもっとも代表的な現象といえば、僕はコインズ・アクロスだと思っています。

コインズ・アクロスと言うのは手から手にコインが移動する現象の総称です。オーソドックスな現象なので予想外の驚きはありませんが、ポンポンポンっとテンポよく演じればさほど演技時間も長くなく楽しめるマジックですね。

見えないコインの飛行「Coins Across(コインズ・アクロス)」


【マジック・手品】コインズ・アクロス〜コインの見えない飛行

左手に握ったコインを空中に放り投げた”ふり”をしますが、右手でキャッチするとちゃんとコインが飛んできています。コインが見えない飛行をしたのです。4枚のコインを使い、4回見えないコインの飛行を演じて見せます。

動画で演じているのはオーソドックスなタイプのコインズ・アクロスです。演じているうちに徐々にハンドリングが変化しているものの、もともとはデビット・ストーン氏のDVD「Basic Coin Magic」です。このDVDはコインマジックを始めるときに入門としても良いDVDですね。

複数のコインを使うことをマジシャン側の都合から言うとコインが4枚あることで様々な方法論でコインの移動が可能となり単調な現象に見えて工夫のしがいのあるマジックでもあります。マジシャンによってそれぞれやり方があり、見比べるのも面白いものです。

コインズ・アクロスのあれこれ

コインズ・アクロスは手から手にコインが移動する現象の総称です。多くの作品があり、とても網羅できるものでもありませんが、思ったことをちょこちょことつまみ食い的な感じで書いてみます。

使用するコインの枚数と1度に移動する枚数

上の動画では4枚のコインが1枚ずつ移動するものを紹介しましたが、コインの枚数は作品により様々なものがあります。また、複数枚のコインが1度に集まるタイプの作品もあります。

1枚ずつ移動するタイプは3枚or4枚で演じられることが多いですね。1枚のコインが片手から片手に移動するだけではあっさりしすぎですし、4枚より多いと助長になってしまうからでしょう。

片方の手に握ったコインが反対の手に1枚ずつ移動する作品は数え切れないほどあり、原理も多種多様です。中には観客の手を使って行うものもあり、これはインパクトが大きいですね。

2枚のコインを使用するものでは、両方の手に1枚ずつ握って片方の手に集まるといった流れの作品が多くあります。実際には1枚しか移動していないわけですが、2枚使用することで方法論が広がりバリエーションが生み出しやすいのですね。

4枚より多くのコインで演じられるケースで、最初に両方の手にコインを握った状態で始める作品もあります。例えば左右の手に3枚ずつ握ったところからはじめて1枚ずつ移動していくと言った感じですね。空の手からスタートするより楽に演じられる気もしますし、初心者向けの手順も多い気がします。ただ、演じる人は多くはない印象です。半分は移動せず終わるので必要性が薄くスマートに見えないのかもしれません。

一度に複数枚のコインが一気に移動するタイプのものも多くあります。この場合は4枚以上、多くの場合6枚以上使うことになります。両方の手に2〜4枚ずつのコインを握り、一気に移動するもので、より力強くダイナミックな演技になりますね。ダイ・ヴァーノンのチャイニーズ・クラシックあたりが代表でしょうか。

観客の手を使ったコインズ・アクロス

コインズ・アクロスはコインマジックの代表的な現象ではありますが、インパクトという意味ではちょっと地味な印象は免れません。もちろん十分不思議で面白いマジックではあると思うのですが、常により大きな驚きを追求しているマジック界ではさらにインパクトのある現象として、観客の手に飛行する、または観客の手に握ったコインが減るといったタイプのアクロスが生み出されました。

スポンジマジックなどもそうですが、観客の手の中で現象が起こるというのは非常にインパクトがあり、他の現象とは一線を確します。ただ、その分制約が多くなってしまうのも事実ではありますが、ぜひともチャレンジして欲しいところでもあります。

コイン・スルー・ザ・テーブルなどへの派生

基本的にはマジシャンの片手から片手へコインが移動するシンプルな現象ですが、これをテーブルを挟んで上下で行うとコインがテーブルを貫通するマジック、コイン・スルー・ザ・テーブルとなります。また、袖を通って移動するなど、表現のバリエーションは多種多様です。

シンプルな現象であるからこそ表現の自由がきき幅が生まれるのですね。

まとめ

コインズ・アクロスはコインマジックの代表的な現象であり、そこに分類される作品も非常に多様です。シンプルな現象であるからこそ表現の仕方も原理も広がりが大きく、研究のしがいのあるマジックでもあります。