奇術の森

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【マジック紹介】表裏バラバラのトランプが一瞬で!?不朽の名作マジック「Triumph(トライアンフ)」

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この記事はこのブログで2つ目の記事なのですが1つ目は最初のあいさつみたいなものですから、この記事が実質的な最初の記事と言って良いでしょう。その記念すべき最初の記事に紹介したいマジックが「Triumph(トライアンフ)」です。

トライアンフは僕がマジックを初めるきっかけとなったマジックで、以来十年以上愛してやまない素晴らしいマジックなのです。

近代マジック界の巨匠ダイ・ヴァーノンのカードマジック代表作のひとつでマジックを演じるほとんどの方がレパートリーにしていると言ってもいい名作です。正にマジック界の歴史に輝く不朽の名作です。

Triumph(トライアンフ)とは?


【マジック・手品】Triumph(トライアンフ)〜トライアンフシャッフルVr.〜

マジシャンはお客様の引いたカードを当てようとしていますが、意地悪な観客のひとりがどうしても自分に混ぜさせろと言って聞きません。仕方がないのでその観客にトランプを渡したところ、なんと表裏バラバラに混ぜてしまったのです。

「この状態でカードを当ててみせろ」との観客の挑戦をうけたマジシャンは見事カードを見つけ出します。そしてさらに・・・

と、いじわるな観客の挑戦をうけたマジシャンが見事勝利するという演出で起こる強烈な現象がインパクト大の素晴らしいマジックです。

トライアンフは日本語で勝利という意味ですが、このマジシャンが勝利する演出からつけられたタイトルでしょう。古い日本の解説書では「奇術師の勝利」というタイトルになっていることもあります。

トライアンフシャッフル

演技で使用しているのはトライアンフシャッフルと言うもので、作者のヴァーノンがこのトライアンフのために開発した技法です。ただ、愛好者にトライアンフを解説するさいにはこのトランアンフシャッフルを使っていましたが、ヴァーノン本人はプッシュ・スルー・シャッフルを用いて演じていたそうです。プッシュ・スルー・シャッフルは難しいのでより簡易にできるようにしたのでしょう。

ちなみに僕はトライアンフシャッフルを普段使うことがないので動画ではあまりちゃんとできてません。

トライアンフ現象

トライアンフは表裏バラバラに混ざったトランプが一瞬でそろう強烈な現象を生み出しました。この強烈な現象は多くのバリーエーションを生み、様々な原理や演出のものができました。

トライアンフは元々ヴァーノンの作品の固有名詞ですが現在では表裏バラバラに混ざったトランプが一瞬でそろう現象はトライアンフ現象またはたんにトライアンフと呼ばれるようになっています。

トライアンフのバリエーション

トライアンフのバリエーションはとても多く、カラーチェンジやパーフェクトなどの派生したもの、現象がプラスされているものも入れるとたぶん数百はあると思います。

ここでは僕の思い入れのあるトライアンフのバリエーションを紹介したいと思います。

ザローシャッフルを使うトライアンフ


【マジック・手品】Triumph(トライアンフ)〜ザローシャッフルVr.〜

お客様に自由に一枚のカードを選んで言ってもらいます。マジシャンはそのカードを変わった混ぜ方をしながら探し出すと言うのですが。。。

僕がマジックを始めるきっかけはトライアンフだと書きましたが、そのトライアンフを演じていたのは前田知洋氏でした。前田氏がテレビで演じていたトライアンフのインパクトが僕をマジック好きにしたのです。

動画では一応前田氏を意識していますがモノマネではないのでそのまんまのセリフや動きではありません。また、前田氏は続けてもう一度やって2回目は同じ数字の4枚を出す演出をされます。

上でも書いた通りトライアンフには多くのバリエーションがあります。前田氏はヴァーノンの原案とまったく違った演出で演じられています。また、演出だけでなく使っている技法もザローシャッフルと言うものを使っています。

また、6個の山に分ける見せ方はアメリカのマジシャン、ダロー氏考案のもので、バラバラになっている視覚的な説得力が強いですね。ただ、動きに不自然さがあるので僕自身は普段は使うことはありません。

僕がマジックを始めたばかりの頃にこのザローシャッフルを使ったトライアンフに憧れて練習していたのを覚えています。

スロップシャッフルを使うトライアンフ


【マジック・手品】Triumph(トライアンフ)〜スロップシャッフルVr.〜

お客様に自由に一枚のカードを選んで言ってもらいます。マジシャンはそのカードをめんどくさい方法で探し出すというのですが。。。

トライアンフシャッフルもザローシャッフルも優れた手法ですがテーブルやマットが必要です。ちゃんと場所が確保できるときでないと演じることができないですね。僕はテーブルホッピングなどスタンディングで演じることが多いので実際にはほとんど演じることはありません。

そこでよく演じているのがスロップシャッフルを使うトライアンフです。演出はお客様に自由に言ってもらったカードを探し出すという流れです。その後、選んでもらったカードを使って別のマジックにつなげます。

スロップシャッフルは技法的にも比較的簡単にでき、視覚効果も高く、非常に優れた手法です。スタンディングでできる手法はスロップシャッフル以外にもありますが、個人的にはスロップシャッフルが一番だと思っています。

まとめ

表裏バラバラに混ざったトランプが一瞬でそろう現象はとても強烈で凄まじい効果があります。発表から数十年経った今でも多くのマジシャンに演じられる正に不朽の名作です。

僕もテーブルホッピングでは毎回のように演じていますが、常に素晴らしいリアクションが得られます。

ヴァーノンの原案は「カードマジック事典」や「奇術入門シリーズ カードマジック」などの解説書で知ることができます。